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1月17日
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不透明琥珀
概要
不透明琥珀とは
不透明琥珀とは、約3000万年前に地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれて化石化した琥珀(アンバー)のうち、特に不透明なものです。
琥珀は針葉樹林の樹脂が地中の中で長い年月をかけて化石化する事によって出来ます。
通常の宝石は内部に不純物が混じっているとその価値を落としてしまいますが、
琥珀の場合は逆に価値が上がります。
琥珀の色は主に黄色や褐色が多いですが、中には赤色や青色をした琥珀も存在します。
単に宝石としての価値だけではなく、燃やすと良い香りを発して燃えるために昔は貴族がお香として香りを楽しんでいました。
また、それだけではなく東洋では薬としても古来から用いられており、伝染病や喉の病気の治療に用いられていました。
歴史と伝説
琥珀の歴史は、ロシアとドイツの関係を抜きに語れません。18世紀初頭、プロイセン王フリードリッヒ・ウィルヘルム2世は、ロシアのピョートル大帝に友情の証として琥珀コレクション10万点を贈りました。ピョートル大帝の娘エリザベータ女帝は、これを用いて皇帝の離宮に「琥珀の部屋」を作りました。その後、エカテリーナ2世がこの部屋をエカテリーナ宮殿に移し、特別なプライベート空間として完成させました。
しかし、第二次世界大戦中にドイツのヒトラーが「琥珀の間」を解体・略奪し、それ以来行方不明となりました。2003年、ロシアのプーチン大統領は、サンクトペテルブルク建都300年を記念して「琥珀の間」を復元。ドイツのシュレーダー首相も復元に資金協力を行いました。
琥珀は、おそらく昆虫やその他の種類のインクルージョンで最もよく知られているでしょう。 何百万年も前、琥珀の液が無数の植物から滲出し、これがアリやハチ、シロアリなどの昆虫類を閉じ込める粘着物の働きをしました。
琥珀に埋め込まれた昆虫は、映画「ジュラシック パーク」の基にもなりました。物語は、琥珀内に保存されていた先史時代の蚊の吸った恐竜の血液中に発見されたDNAから恐竜をクローン化するという筋書きでした。 映画により、この宝石に大きな関心がもたらされました。
語源
琥珀は、遠い昔中国では死んだ虎の塊が石になったと信じられ「虎魄」と書きましたが、これが日本名の「琥珀(こはく)」の由来であると言われています。
琥珀は「アンバー」とも呼ばれ、アラビアの語源である「軽くて海に漂う」と言う意味の「アンバール」からきたという説があります。
また琥珀は燃やすと良い香りを発して燃えるために、「薫香(くんこう)」とか「香り」を意味するギリシャ語Ambrosia(アンブロジア)からという説も有力です。
石言葉
「活性」「繁栄」「長寿」
琥珀は気持ちや体力を活性させ、健やかで穏やかなパワーを充電させてくれると言われています。
こんな人におすすめ
・免疫力や抵抗力を強くしたい
・身体の不調や心の落ち込みを回復させたい
・疲れやストレスを癒やしたい
・金運・財運をアップさせたい
鉱物データ
・不透明琥珀(アンバー)
英語名 | Amber |
和名 | 琥珀 |
鉱物名 | アンバー |
化学式 | MnCO3 |
色 | 灰、赤、紅、桃、黄、褐色 |
モース硬度 | 3.5~4 |
劈開 | 3方向に完全 |
屈折率 | 1.60~1.80 |
結晶系 | 六方晶系 |
比重 | 3.45~3.60 |
光沢 | ガラス光沢~真珠状 |
主な産地 | ロシア、ラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランド、ドイツ、日本など |