幸せを呼ぶ
1月22日
の誕生日石
スターベリル
概要
スターベリルとは
フランスの化学者ルイ・ニクラウス・ボークランが1798年に、淡い緑色系の石の中から「ベリリウム(Be)」元素を発見し、ベリリウムを含む鉱物は「ベリル」と呼ばれるようになりました。
そのベリルの中でスター効果が見られるものを、スター・ベリルと呼んでいます。
ベリルの種類
アクアマリン(ブルーベリル)
エメラルド(グリーンベリル)
モルガナイト(ピンクベリル)
ヘリオドール(ゴールデンベリル)
ビクスバイト(レッドベリル)
ゴシェナイト(カラーレスベリル)
歴史と伝説
ベリルは1798年、フランスの化学者であったルイ・ニクラウス・ボークランが発見します。
彼は淡い緑色をした結晶から、ベリリウム(Be)を発見しました。
ベリリウムを含む鉱物という意味で、ベリルという名前がついています。また同時にベリリウムを含む他の鉱物は、これ以降ベリルグループ(ベリル系・Beryl Series)と分類されるようになります。
ベリルの日本名「緑柱石」も、最初にベリリウムが見つかった淡緑色の原石にちなみます。
緑柱石といえば、かのシャーロック・ホームズが登場する短編『緑柱石の宝冠』を連想する人もいるでしょうか。
『緑柱石の宝冠』は56の短編小説のうち、11番目に発表された作品です。
大きな緑柱石がついた宝冠が、物語の鍵を握ります。
この宝冠は、高額な融資の担保として銀行家に預けられることになりました。ところが宝冠のシンボルである緑柱石が何者かに折り取られてしまい、銀行家がホームズに解決を依頼する…というストーリーです。
ちなみに名前こそ出ないものの、高額な融資を依頼した人物は当時の英国皇太子(後のエドワード7世)とする見方が有力です。
エドワード7世と見られる人物は、同じくシャーロック・ホームズシリーズの有名な作品『バスカヴィル家の犬』にも登場します。
語源
ベリルの名は、ギリシア語で「青緑色の海水のような貴重な石」を意味する「beryllos」がラテン語(beryllus)、古フランス語(beryl)、中世英語(beril)などを経由し、最終的に「beryl」となったようです。
ちなみにラテン語の「beryllus」は、いつしか「brill」と省略されるようになり、現代のイタリア語「brillare」、フランス語「brille」、そして英語「brilliance」の語源となっています。意味は全て「輝く・輝き」です。
石言葉
「恩恵」「若さ」「幸福」
スターベリルはめったに流通しない希少石のため、代わりにスターサファイアやスタールビーが使われることもあります。
こんな人におすすめ
・いつまでも若々しくいたい
・個性を大事にしたい
・困難に打ち勝ちたい
鉱物データ
・ベリル
英語名 | Beryl |
和名 | 緑柱石(りょくちゅうせき) |
鉱物名 | ベリル |
化学式 | Al2Be3[Si6O18] |
色 | 水色、緑色、無色、黄色、ピンク色、赤色 |
モース硬度 | 7.5~8 |
劈開 | 不明瞭 |
屈折率 | 1.56~1.60 |
結晶系 | 三方晶系(六方晶系) |
比重 | 2.67~2.9 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ブラジル、マダガスカル等 |