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ピンクトパーズ




概要
ピンクトパーズ(インペリアルトパーズ)とは
トパーズグループに属する鉱物で、淡いピンク色をした宝石です。ピンクトパーズには、天然で発掘されたもの、オレンジ色をしたトパーズを加熱処理して作られたもの、放射処理もしくは着色処理したものがあります。
天然で発掘されるピンクトパーズはインペリアルトパーズのピンク色のもので、インペリアルトパーズの中でも希少価値が高いと言われています。
放射処理、着色処理されたピンクトパーズは「ミスティックトパーズ」と呼ばれることもあり、比 較的安価で購入できます。
歴史と伝説
ピンクトパーズの中でも価値が高いインペリアルトパーズについての歴史について見ていくと、インペリアルトパーズは産出地が非常に限定的でした。ブラジルのミナスジェライス州がこれに当たります。
17世紀頃から金やダイヤモンド採掘が顕著な「宝石の鉱山」を持つ土地で、現在もトパーズを始めとした上質な宝石が産出されています。人々はこの地だけで採れる最上級トパーズを、時のブラジル皇帝ペドロ2世から名を頂き、「インペリアルトパーズ」として他の鉱物・宝石と区別するようになりました。
語源
最も有名なものとして、トパーズの産出地と言われていた「トパジオス島」の由来が挙げられます。これは、ギリシャ語で「探し求める」を意味するtopazos(トパゾス)からちなんでいると言います。
紅海に浮かぶこの島 は、現在ではザバルガート島(英名ではセントジョーンズ島)と呼ばれていますが、当地で産出していたペリドットがトパーズとして重宝されていました(当時は今ほど鉱物学的な分類が明確ではなかったため)。この古代ギリシャ名のトパジオスがトパーズの語源になったのでは、というものです。
また別の説によると、サンスクリット語で「火」を表すtapas(タパズ)からちなんでいるという説もあります。
石言葉
「友情」「希望」「潔白」
【指輪が結んだ同盟】
18世紀半ば、ヨーロッパで7年戦争が勃発。オーストリア、フランス、ロシアの三国間で「3枚のペチコート作戦」と呼ばれる同盟が結ばれました。この同盟の象徴として、ロシア女帝エリザベータが作らせた「ドルージバ(友情)の指輪」が使用され、インペリアルトパーズがあしらわれていました。この逸話から、インペリアルトパーズの石言葉は「友情」と広く知られるようになったのです。
こんな人におすすめ
鉱物データ
・ピンクトパーズ(インペリアルトパーズ)
英語名 | Pink Topaz |
和名 | 黄玉 |
鉱物名 | トパーズ |
化学式 | Al₂SiO₄(F, OH)₂ |
色 | 黄~橙、桃色~赤色 |
モース硬度 | 8.0 |
劈開 | 一方向に完全 |
屈折率 | 1.629~1.637(OH) |
結晶系 | 斜方晶系 |
比重 | 3.52~3.56 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ブラジル、パキスタン、メキシコ、ウクライナ等 |