幸せを呼ぶ
2月23日
の誕生日石
ルビー




概要
ルビーとは
7月の誕生石でもあり、情熱的な赤い色が女性の心を捉えて離さないルビー。
サファイアと同じコランダムに属し、ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。コランダムのうち赤色のものをルビー 、そのほかの色のものをサファイアと呼んでいます。
情熱的な愛のシンボルとされるため愛情を意味する石言葉がたくさん存在し、恋愛成就を願う人に人気のある宝石です。また持ち主を災難から守り、困難に打ち勝って勝利へと導くパワーがあるとも言われています。古代インドではラトラナジュ(宝石の王者)と称され、戦士が好んで身につけました。
愛と美の象徴ともいわれるルビーの妖艶な赤い色は、身につけた人の潜在的な魅力を引き出し、異性を惹きつける力があると信じられてきました。
恋愛だけでなく、ビジネスの発展や健康など、持つ人の目的意識を明確にすることで、強力なサポートが得られるとされています。最高級のルビーは「ピジョンブラッド」と呼ばれ、その名の通り鳩の血のような透明感のある赤色をしています。
ルビーのカラーバリエーション
①ピジョンブラッド
ルビ ーのカラーには色々な呼び方があります。中でも有名なものが「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれる赤色です。この名称は、強い蛍光を持ち、彩度と純度が高いビビットな赤色のルビーに使われます。
この呼び名は、1348年にアラビアの宝石商が銀板の上に落とした新鮮なハトの血の色のようだと表現したことが由来とされています。
元々はミャンマーのモゴック地方で採れる中でも最高品質のルビーがこの色をしており、ピジョンブラッドとは、ミャンマーのモゴック産のものだけを指していました。
現在は産地に関わらず、規定の範囲の色味に入るものはピジョンブラッドと呼んでよいそうです。 内部からの輝きが強く、鮮やかなテリを持つ美しいレッドカラーのピジョンブラッドルビー。とても稀少で高価ですが、ルビー愛好家としてはいつか手にしてみたい逸品です。
②ビーフブラッド
牛の血のような色、という意味で、やや黒みを帯びた深い赤色を指します。タイで産出されるルビーによく見られる色味で、落ち着いた印象が特徴です。若干パープルがかってみえることもある神秘的な大 人のカラーです。
③チェリーピンク
ピンクのニュアンスが大きいライトレッドで、透明感が高く明るい発色が特徴です。スリランカで産出されるルビーに多く見られます。一般的に連想されるルビーの色味よりはとても明るいので、これがルビー?と思う方もいるかもしれません。
でもその魅力は、手にすると包み込まれるような明るい輝きからも感じられて、いつもとは違うルビーを楽しみたいときにはぴったりです。
④スカーレットレッド、クリムゾンレッド
タンザニアとモザンビークの新産地から産出されたルビーにつけられた新しい呼び名です。
炎のような明るい赤色のトーンに、わずかなオレンジや黄色をまとったルビーをスカーレットレッドと呼び、青みがかった濃く明るい赤色で彩度の高いルビーをクリムゾンレッドと呼ぶそうです。
どちらも非常に美しい色調で、ピジョンブラッドと呼べるかもしれないと当初話題になりましたが、太陽のもとではピジョンブラッドよりもほんの少し暗く見えることからそれぞれ別な呼び名がつけられました。
ピジョンブラッドとは呼べないけれども、ただのルビーレッドとしてしまうのはあまりにも惜しいくらいの美しさということなのですね。新興産地から新しいカラーネームが誕生したことも、これからもっと沢山の種類の美しいルビーに出会える可能性を感じさせてくれます。
歴史と伝説
紀元1世紀に、ローマの学者プリニウスは、その硬度と密度を記述し、彼の『博物誌』にルビーを記載しました。
ルビーは世界4大宝石の1つにふさわしい宝石として、世界中でその美しさと希少性が認められています。
また、古代ローマの時代においては「軍神マルス」が宿ると信じられていたこともあり、戦場に向かう兵士たちがお守りに身に付けていたと言われています。
持ち主に 情熱を与え、身体組織を活性化させ、「勝利を呼び込む石」として大切にされていたようです。
語源
ルビーの名前の由来はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス(rubeus)」から名付けられました。非常にシンプルな由来ですが、ルビーが古い歴史を持つことがうかがえます。
その由来通り、鮮やかな赤色が目を惹き付けるルビーは、別名で「宝石の女王」とも呼ばれています。
石言葉
「美」「情熱」「勇気」
ルビーは7月の誕生石としても非常に有名です。その石言葉に込められた意味からも贈り物としてふさわしい宝石です。
また結婚40周年を祝う記念日を「ルビー婚式」と呼び、旦那様が奥様にルビーの指輪を渡す風習があります。
こんな人におすすめ
鉱物デ ータ
・ルビー
英語名 | Ruby |
和名 | 紅玉(こうぎょく) |
鉱物名 | コランダム |
化学式 | Al2O3 |
色 | 赤色 |
モース硬度 | 9 |
劈開 | なし |
屈折率 | 1.762~1.770 |
結晶系 | 六方晶系 |
比重 | 4.00(+ / - 0.05) |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ミャンマー、ヒマラヤ、ベトナム、カンボジア、タイ、スリランカ、マダガスカル、タンザニア、モザンビークなど |