幸せを呼ぶ
4月7日
の誕生日石
アズライト




概要
アズライトとは
深く美しい青色をした天然石で、見る人の心を引きつけるような不思議な魅力を持っています。まるで夜空のような濃い青は、自然がつくり出したとは思えないほどの美しさです。この石の青色は、銅を含んでいることで生まれたもので、昔の人たちはこの石を粉にして、絵の具として使っていたこともあります。
ジュエリーとして身につけると、落ち着いた印象を与えてくれたり、知的で大人っぽい雰囲気を演出してくれます。
また、心を静かにして、自分の本音に気づかせてくれる石ともいわれていて、集中したいときや気持ちを整理したいときにもおすすめです。
ひとつ持っているだけで、気持ちが前向きになるような特別な存在。それがアズライトです。大人っぽい青が好きな人にはぴったりの天然石といえるでしょう。
歴史と伝承
アズライトの歴史はとても古く、古代エジプトやギリシャ、ローマの時代から人々に知られていた天然石です。特に古代エジプトでは「神の石」として神殿の装飾や装身具に使われ、王族や神官たちが身につけていたと伝えられています。アズライトの深い青は、空や宇宙、神秘の世界と結びつけられ、神とつながるための聖なる石と考えられていました。
中世ヨーロッパでは、アズライトを粉末状にして「アズールブルー」という顔料として使用していました。これはルネサンス期の宗教画などにも使われ、マリアの衣の青色を表現するために選ばれるほど貴重で高価な素材でした。ただし、空気や湿気で変色しやすいため、長い年月を経た絵画の中では緑色っぽく変わっていることもあります。
伝承では、アズライトは「真実を見抜く石」とされ、洞察力や直感力を高める力があると信じられてきました。また、心を落ち着かせ、迷いを取り除く石ともいわれており、瞑想や精神修行に用いられることもありました。古代から現代にかけて、知恵や精神性を高めるお守りとして、多くの人々に愛されてきた石です。
語源
アズライトという名前は、ペルシャ語の「ラジュワルド(lazhward)」に由来しています。これは「青」や「青い石」を意味する言葉で、同じく青い天然石であるラピスラズリと語源を共有しています。
この言葉がアラビア語やラテン語を通じて変化し、最終的にフランス語の「azur(アジュール、アズール)」、英語の「azure(アズュアー)」などの言葉になりました。これが「アズライト(Azurite)」の名のもとになったとされています。
つまり、アズライトという名前そのものが「青」を意味する言葉にルーツがあり、その深く美しい青色をあらわすのにふさわしい名前なのです。石の印象と名前がぴったり一致している、魅力的な由来を持った天然石です。
石言葉
「集中力」「発想力」「幻視能力」
こんな人におすすめ
鉱物データ
・アズライト
英語名 | Azurite |
和名 | 藍銅鉱(らんどうこう) |
鉱物名 | アズライト |
化学式 | Cu3(CO3)2(OH)2 |
色 | 青 |
モース硬度 | 4 |
劈開 | 明瞭 |
屈折率 | 1.76 |
結晶系 | 単斜晶系 |
比重 | 3.8 |
光沢 | ガラス光沢~無艶 |
主な産地 | アメリカ、ナミビア、メキシコ、中国、モロッコ、ロシアなど |