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幸せを呼ぶ

4月8日

の誕生日石

パパラチアサファイア

​概要

パパラチアサファイアとは

ピンクとオレンジが絶妙に混ざり合った、夕焼けのような色合いを持つ非常に希少なサファイアです。

一般的にサファイアといえばブルーが有名ですが、実はサファイアにはさまざまな色があり、その中でもパパラチアは特に希少価値が高く「幻のサファイア」とも呼ばれることがあります。ピンクでもオレンジでもない、その中間にある繊細な色合いが特徴で、採掘される量が非常に少ないため、宝石市場でも高い評価を受けています。

もともとはスリランカが主な産地とされていましたが、現在ではマダガスカルやタンザニアなどでも少量ながら産出されています。ただし、本物のパパラチアと認められるには厳しい色の基準があり、鑑別書に「Padparadscha」と明記されているものが信頼の証とされています。

パパラチアサファイアは、その美しさだけでなく「調和」「愛」「希望」を象徴する石としても知られ、特別な贈り物や婚約指輪としても人気があります。見る角度や光の加減によって異なる表情を見せる、まさに一生ものの宝石といえるでしょう。


歴史と伝承

パパラチアサファイアの歴史は、古くから宝石文化が根づいていたスリランカに始まります。スリランカでは古代より、美しい宝石が神聖なものとされ、王族や高僧が身につける特別な石として珍重されてきました。中でもパパラチアは、その優雅で穏やかな色合いから「神に捧げる石」として扱われ、蓮の花のように純粋で高貴な存在と考えられていました。

その名が国際的に広まったのは19世紀以降、ヨーロッパの宝石商たちがスリランカを訪れたことがきっかけです。彼らはこの特別なサファイアを「Padparadscha(パパラチア)」と呼び、その希少性と美しさに注目しました。ピンクともオレンジとも言い切れない独特の色合いは、他のどんな宝石にもない魅力として評価され、次第に世界中のジュエリー市場で特別な地位を築くようになります。

伝承では、パパラチアサファイアは「愛と知恵をもたらす石」とされ、心に平和をもたらすと信じられてきました。恋人や夫婦の絆を深めるお守りとしても用いられ、婚約指輪に選ばれることも多い宝石です。また、持つ人の直感や創造力を引き出し、内なる輝きを高めるともいわれています。

歴史と伝説が重なり合うこの宝石は、まさに「特別な想いを託すのにふさわしい石」といえるでしょう。


語源

名前の「パパラチア」は、スリランカのシンハラ語で「蓮の花」を意味する言葉に由来しており、その色が蓮の花びらに似ていることから名付けられました。

​石言葉

「一途な愛」「信頼」「慈愛」


婚約指輪にダイヤモンドではなくパパラチアサファイアを選ぶ人もいます。

こんな人におすすめ

・少し変わった特別な婚約指輪がほしい

家族を守り愛情を育みたい

・まわりの人と信頼関係を築きたい


鉱物データ

・パパラチアサファイア

英語名

Padparadscha Sapphire

和名

パパラチアサファイア

鉱物名

コランダム

化学式

 Al 2 O 3

ピンク~オレンジ

モース硬度

9

劈開

なし

屈折率

1.762~1.770

結晶系

六方晶系

比重

4.00(+ / - 0.05)

光沢

ガラス光沢

主な産地

スリランカ、マダガスカル、タンザニア


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