幸せを呼ぶ
4月11日
の誕生日石
オニキス




概要
オニキスとは
オニキスとは、主に黒色の縞模様を持つ美しい天然石で、「アゲート(瑪瑙・めのう)」や「カルセドニー」と同じ、石英(クォーツ)グループに属する鉱物の一種です。科学的には「微細な石英の結晶が集まった塊」として形成されており、硬さはモース硬度で約6.5〜7と、アクセサリーとしても十分な強度があります。
ひと目見ただけで感じられるその高級感は、シンプルでありながら圧倒的な存在感を放ち、アクセサリーとして身につけるだけでコーディネートに引き締まった印象を与えてくれます。
古代から「邪気を払う石」として知られ、身につける人の心を守り、ブレない意志を支えてくれると言われています。ネガティブなエネルギーから持ち主を守ることで、日々のストレスや不安に打ち勝ち、落ち着いた判断力を与えてくれると信じられてきました。そのため、ビジネスシーンや大事な決断の場で力を発揮したい人にとって、まさに心強いお守りになる石です。
歴史と伝承
古代エジプトでは、オニキスは死者の魂を守るための護符や装飾品として使われていました。また、古代ローマでは戦士たちがお守りとして身につけ、「敵に打ち勝つ力を授ける石」として信じられていました。ローマの印章指輪にもよく使われていて、権威や力の象徴ともされていたのです。
中世ヨーロッパでは、オニキスには「悪夢を追い払う力」や「嫉妬心を鎮める力」があるとされ、寝室に置いたり、恋人同士の間で贈り合うこともありました。一方で、「強いパワーを持つがゆえに、心が弱っているときには扱いに注意が必要」と考えられることもあり、使い方に慎重さが求め られる石でもあったのです。
東洋でも、オニキスは魔除けや厄除けの石として扱われてきました。特にインドや中国では、エネルギーを安定させ、精神のバランスを整える石として珍重され、瞑想や祈りの道具としても用いられました。
このように、オニキスは世界各地で「身を守る」「心を整える」「力を与える」という意味合いを持って語り継がれてきた特別な石です。その歴史と伝承を知れば知るほど、ただの黒い石ではなく、深い意味と力を秘めた存在であることがわかります。そして現代においても、ブレない自分を持ちたい人や、困難を乗り越えたいと願う人にとって、オニキスは頼れる味方となってくれるでしょう。
語源
オニキスという名前は、古代ギリシャ語の「onyx(爪)」に由来しています。伝説によると、愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)が眠っている間に、神の一人が彼女の爪を切り、それが地に落ちてオニキスになったという神話があります。このエピソードからもわかるように、オニキスは神聖なエネルギーを宿す石として考えられていました。もともとは白や黒、茶色などの縞模様を持つ石を広く「オニキス」と呼んでいましたが、現在では、特に黒くて光沢のあるものを「ブラックオニキス」として人気があります。
石言葉
「厄除け」「魔除け」「成功」
こんな人におすすめ
・ 最強の厄除けがほしい
・パワーストーン初心者
・シンプルで格好いいアクセサリーがほしい
鉱物データ
・オニキス
英語名 | onyx |
和名 | 縞瑪瑙 (しまめのう) |
鉱物名 | クオーツ |
化学式 | SiO2 |
色 | 黒色 |
モース硬度 | 7 |
劈開 | なし |
屈折率 | 1.53-1.54 |
結晶系 | 三方晶系 |
比重 | 2.55~2.7 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ウルグアイ、ブラジルなど |