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4月14日
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ホワイトトパーズ




概要
ホワイトトパーズとは
トパーズグループに属する鉱物で、白色~無色透明をした宝石です。
もともとトパーズはさまざまな色を持つ宝石ですが、その中でも色のついていない、クリアなものがホワイトトパーズと呼ばれています。
ダイヤモンドのような見た目をしているため、見た目の美しさと手頃な価格から人気があります。カット次第で強 い輝きを放つことができるため、ジュエリーにもよく使われます。特にピアスやネックレスなどで見かけることが多く、シンプルで清潔感のある印象を与える宝石です。
見た目はダイヤモンドに似ていますが、光の反射や屈折の強さはやや控えめです。そのため、控えめながらも上品な輝きを楽しみたい方に向いています。
歴史と伝説
古代エジプトやローマ、ギリシャではトパーズは黄金色の石とされていました。これが後のイエロートパーズやインペリアルトパーズと重なる部分です。当時の人々は透明度や色よりも「光を放つ石」としての価値に注目しており、ホワイトトパーズが明確に区別されていたわけではありません。
ホワイトトパーズは、無色であることからダイヤモンドの代用品として扱われることが多く、古い文献などでは特に名前を挙げられることが少なかった可能性があります。
19世紀から20世紀にかけて、宝石の屈折率や硬度などが科学的に測定されるようにな り、トパーズの分類や評価が精密になってきました。ホワイトトパーズはその透明度の高さから、ダイヤモンドに似た外見を持ちながらも、比較的手頃な価格で入手できる宝石として徐々に人気を集めるようになります。
また、ホワイトトパーズは加熱や照射処理によってブルートパーズなどに変化させるための素材石(原石)としても重要視されてきました。現在流通しているブルートパーズの多くは、もともと無色のホワイトトパーズに処理を加えたものです。
語源
最も有名なものとして、トパーズの産出地と言われていた「トパジオス島」の由来が挙げられます。これは、ギリシャ語で「探し求める」を意味するtopazos(トパゾス)からちなんでいると言います。
紅海に浮かぶこの島は、現在ではザバルガート島(英名ではセントジョーンズ島)と呼ばれていますが、当地で産出していたペリドットがトパーズとして重宝されていました(当時は今ほど鉱物学的な分類が明確ではなかったため)。この古代ギリシャ名のトパジオスがトパーズの語源になったのでは、と いうものです。
また別の説によると、サンスクリット語で「火」を表すtapas(タパズ)からちなんでいるという説もあります。
石言葉
「友情」「希望」「潔白」
【指輪が結んだ同盟】
18世紀半ば、ヨーロッパで7年戦争が勃発。オーストリア、フランス、ロシアの三国間で「3枚のペチコート作戦」と呼ばれる同盟が結ばれました。この同盟の象徴として、ロシア女帝エリザベータが作らせた「ドルージバ(友情)の指輪」が使用され、インペリアルトパーズがあしらわれていました。この逸話から、インペリアルトパーズの石言葉は「友情」と広く知られるようになったのです。
こんな人におすすめ
鉱物データ
・トパーズ
英語名 | Topaz |
和名 | 黄玉 |
鉱物名 | トパーズ |
化学式 | Al2(F,OH)2SiO4 宝石学ではFタイプとOHタイプに分けられる |
色 | 無色、黄~橙、赤、青、緑、ピンク、紫 |
モース硬度 | 8.0 |
劈開 | 一方向に完全 |
屈折率 | 1.629~1.637(OH) |
結晶系 | 斜方晶系 |
比重 | 3.52~3.56 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ブラジル、パキスタン、メキシコ、ウクライナ等 |