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4月17日
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グリーントパーズ




概要
グリーントパーズとは
トパーズグループに属する鉱物で、グリーン系の色をした宝石です。
トパーズは黄色や青色のものが有名ですが、自然に緑色を帯びたものや、放射線処理や加熱処理を施して緑色に変化させたグリーントパーズが存在します。
歴史と伝説
グリーントパーズの歴史は、他の色のトパーズに比べると比較的新しいものです。
古代からトパーズ自体は非常に人気があり、ギリシャやローマ時代には「力を与える石」として重宝されてきました。中世ヨーロッパでは、トパーズは魔除けや病気の治療に使われたとも言われています。しかし、当時知られていたトパーズの色は主に黄色や青色で、緑色のトパーズはあまり知られていませんでした。
グリーントパーズが広く知られるようになったのは、20世紀以降です。特に近年、放射線処理や加熱処理といった技術が進歩したことで、無色のトパーズを美しいグリーンカラーに変化させることができるようになりました。この技術革新によって、自然界では非常に稀だったグリーントパーズが、手に取りやすいジュエリーとして広まったのです。
天然の緑色トパーズは今でも希少ですが、人工的に色を引き出したグリーントパーズもまた、その透明感とみずみずしい輝きで、多くの人を魅了しています。
語源
最も有名なものとして、トパーズの産出地と言われていた「トパジオス島」の由来が挙げられます。これは、ギリシャ語で「探し求める」を意味するtopazos(トパゾス)からちなんでいると言います。
紅海に浮かぶこの島は、現在ではザバルガート島(英名ではセントジョーンズ島)と呼ばれていますが、当地で産出していたペリドットがトパーズとして重宝されていました(当時は今ほど鉱物学的な分類が明確ではなかったため)。この古代ギリシャ名のトパジオスがトパーズの語源になったのでは、というものです。
また別の説によると、サンスクリット語で「火」を表すtapas(タパズ)からちなんでいるという説もあります。
石言葉
「友情」「希望」「潔白」
【指輪が結んだ同盟】
18世紀半ば、ヨーロッパで7年戦争が勃発。オーストリア、フランス、ロシアの三国間で「3枚のペチコート作戦」と呼ばれる同盟が結ばれました。この同盟の象徴として、ロシア女帝エリザベータが作らせた「ドルージバ(友情)の指輪」が使用され、インペリアルトパーズがあしらわれていました。この逸話から、インペリアルトパーズの石言葉は「友情」と広く知られるようになったのです。
こんな人におすすめ
・意中の人との距離を近づけたい
・前向きな人間関係を築きたい
・意思を強く持ち、最大の力を発揮したい
鉱物データ
・トパーズ
英語名 | Topaz |
和名 | 黄玉 |
鉱物名 | トパーズ |
化学式 | Al2(F,OH)2SiO4 宝石学ではFタイプとOHタイプに分けられる |
色 | 無色、黄~橙、赤、青、緑、ピンク、紫 |
モース硬度 | 8.0 |
劈開 | 一方向に完全 |
屈折率 | 1.629~1.637(OH) |
結晶系 | 斜方晶系 |
比重 | 3.52~3.56 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | ブラジル、パキスタン、メキシコ、ウクライナ等 |