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5月5日

の誕生日石

血赤珊瑚

​概要

血赤珊瑚とは

血赤珊瑚(ちあかさんご)とは、深い赤色をした非常に希少で高価な宝石珊瑚の一種です。特に日本近海、特に高知県沖や五島列島周辺などで採れるものが有名で、「日本産血赤珊瑚」は世界的にも最高品質とされています。

この珊瑚は、サンゴ礁にいる白い珊瑚とは異なり、深海に生息する八放サンゴの仲間です。成長が非常に遅く、1センチ成長するのに数十年かかることもあるため、天然の血赤珊瑚はとても貴重です。鮮やかな赤色が特徴で、透明感のない深い赤が最も価値が高いとされています。

古来より魔除けや厄除け、そして長寿や子宝のお守りとして珍重されてきました。特に日本や中国では格式の高い装飾品や仏具にも使われ、現在も高級なジュエリーとして人気があります。


歴史と伝承

血赤珊瑚の歴史は非常に古く、紀元前の時代から装飾品やお守りとして人々に用いられてきました。特にその鮮やかで深い赤色は「生命」や「血」「情熱」「魔除け」といった象徴と結びつき、多くの文化で特別な意味を持ってきました。

古代ローマでは、赤い珊瑚は子どもを悪霊から守る力があると信じられ、新生児に珊瑚のネックレスを身につけさせる習慣がありました。また、病気や災いを防ぐ護符としても広く使われ、大人たちにもお守りとして人気がありました。ギリシア神話にも登場しており、ペルセウスがメデューサの首を切った際、その血が海に流れて赤い珊瑚が生まれたという神話も、血赤珊瑚の神秘性を裏付ける伝承のひとつです。


日本では、血赤珊瑚は特に江戸時代から明治時代にかけて、長寿や厄除け、安産のお守りとして珍重されてきました。高知県や長崎県などの沖合で採れる日本産の血赤珊瑚は、その美しさと品質の高さから、明治時代には中国やヨーロッパへ大量に輸出され、国際的にも高い評価を受けました。中国では清王朝の高官の冠飾りや数珠に用いられ、地位や権威の象徴ともなっていました。

宗教的な意味合いでも、血赤珊瑚は仏教、道教、キリスト教など多くの宗教で神聖視されており、特に仏教では「七宝」の一つとされ、仏像や数珠、法具などに用いられてきました。



語源

血赤珊瑚という言葉の語源は、日本語における色と鉱物名の組み合わせから成っています。


「血赤(ちあか)」は、「血のように濃く深い赤色」という意味で、まさにこの珊瑚の特徴的な色合いを表現する言葉です。一般的な赤よりもさらに深く、黒味を帯びた強い赤色であることから、「血の赤」として特別に区別されています。

「珊瑚(さんご)」という言葉自体は、中国語の「珊瑚(sānhú)」に由来しており、古くは漢語として日本にも伝わりました。この語は、さらに古代インドやペルシアを経て伝わった外来語である可能性があり、サンスクリット語の「pravāla(プラヴァーラ=赤い枝)」やペルシア語の「sango(石)」などに起源を持つという説もあります。


つまり、「血赤珊瑚」という名前は、その宝石の見た目(血のような深い赤)と由緒ある鉱物名を合わせたものであり、美しさと希少性、そして神秘性を名前からも強く感じさせる言葉になっています。日本ではこの名称が特に深海産の高品質な赤珊瑚に限定され、他の色の珊瑚とは一線を画す格別の存在として扱われています。

​石言葉

「魔除け」「長寿」「安産」


サンゴは還暦祝いのプレゼントとして人気が高く、還暦を迎えられるお母様へ贈られると大変喜ばれます。

またサンゴは血流が良くなるとされることから、体の健康とお産のお守りとして効果があるといわれています。

こんな人におすすめ

・赤ちゃんがほしい

・安産祈願

・還暦祝い


【おすすめ商品】

珊瑚のブレスレット




鉱物データ

・サンゴ

英名

Coral

和名

珊瑚

鉱物名

化学式

白色、ピンク色、赤色、オレンジ色

モース硬度

3.5~4

劈開

屈折率

1.486〜1.658

結晶系

比重

2.59

光沢

脂肪光沢

主な産地

日本、イタリア、台湾など


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