幸せを呼ぶ
5月7日
の誕生日石
モリオン




概要
モリオンとは
黒水晶の一種で、スモーキークォーツ(煙水晶)がさらに深く黒くなった天然石の名称です。石英(クォーツ)グループに属する鉱物で、光を通さないほどの黒さを持つものが「モリオン」と呼ばれます。
強力な魔除けや厄除けのパワーストーンとして知られています。また、空間の浄化にも効果があるとされ、持ち主をマイナスエネルギーから守るため、人気が高い石です。
歴史と伝承
モリオンは、黒色から暗褐色を帯びた石英の一種で、スモーキークォーツの中でも特に色が濃いものです。その歴史は古く、古代ローマやギリシャでは印章や護符として使われ、中世ヨーロッパでは「黒い水晶」と呼ばれ、魔術や占いの道具として珍重されました。特に、未来を映す水晶球として用いられたと言われています。
16世紀から17世紀にかけては、ドイツやボヘミアの職人によって精巧に加工され、貴族の間で装飾品として愛されました。その神秘的な見た目から「悪魔の水晶」とも呼ばれ、人々の畏怖の対象となることもあったようです。現代では、邪気を払う護石として知られ、心の安定やトラウマの解放を助けるパワーストーンとして親しまれています。
現在では、その深みのある色合いを活かしたジュエリーやアクセサリーにもよく使われ、ゴシックやファンタジー風のデザインで人気を集めています。歴史と神秘に彩られたモリオンは、今も多くの人を魅了し続けています。
語源
「モリオン」は、ラテン語 mormorion や古代ギリシャ語 morys に由来するとされ、どちらも「黒い石」や「暗い色の鉱物」を意味する言葉です。
最古の記録としては、紀元前1世紀のローマ時代に活躍した博物学者プリニウスの著作『博物誌(Naturalis Historia)』に登場する「mormorion(モルモリオン)」という言葉があります。これがのちに中世ヨーロッパで「morion」という形に変化したと考えられています。
16世紀以降のヨーロッパでは、黒く不透明な石英(水晶)に対して「モリオン」という名称が使われており、英語やドイツ語圏の文献でもそのまま「morion」と表記されています。現在でもヨーロッパの宝石商や鉱物コレクターの間では、天然の黒水晶の名称として使われ続けています。
石言葉
「厄除け」「邪気払い」「変革と深化」
こんな人におすすめ
・ 不運が続いている人
・厄年の人
・霊的な影響を受けやすい人
【おすすめ商品】
鉱物データ
・モリオン
英語名 | Morion |
和名 | 黒水晶(くろすいしょう) |
鉱物名 | クオーツ |
化学式 | SiO2 |
色 | 黒色、茶褐色 |
モース硬度 | 7 |
劈開 | 不明瞭 |
屈折率 | 1.54~1.56 |
結晶系 | 六方晶系 |
比重 | 2.65 |
光沢 | ガラス光沢 |
主な産地 | 中国、チベット、ロシア等 |