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幸せを呼ぶ

5月19日

の誕生日石

ブルーカルセドニー

​概要

ブルーカルセドニーとは

ブルーカルセドニーとは、半透明から不透明のやわらかな青色をしたクォーツ(石英)の一種で、鉱物名としては「カルセドニー(玉髄)」のバリエーションのひとつです。名前のとおり、淡い空のようなブルーからグレーがかった青までさまざまな色調があり、その優しく落ち着いた雰囲気から、古くから人々に親しまれてきました。

カルセドニーは微細な石英の結晶が密に集まった構造をしており、その繊細な質感は「柔らかい光をたたえる石」とも表現されます。ブルーカルセドニーも同様で、透明感は控えめですが、乳白色がかった淡い青色は見る人の心を静かに穏やかにしてくれます。

また、古代ローマ時代には印章やカメオとして使われることも多く、美しさと実用性を兼ね備えた石としても重宝されていました。


歴史と伝承

古代ローマでは、カルセドニーは印章やカメオに多く使われており、なかでもブルーカルセドニーは特に高貴な色合いとして珍重されていました。半透明で彫刻に適していることから、王族や貴族の持ち物として、指輪や装飾品に加工されていた記録が残っています。また、ローマ時代の兵士たちは、この石をお守りとして身につけ、戦いの緊張を和らげ、敵と冷静に向き合えるようにと願ったともいわれています。

現代においても、ブルーカルセドニーは「優しい対話」「心の癒し」「感情の調和」といった意味を持つ石として愛されています。その長い歴史と伝承のなかで培われてきた穏やかで知的なイメージは、今もなお多くの人々に寄り添い続けています。


語源

「カルセドニー(Chalcedony)」という名前の語源は、古代ギリシャの小さな港町「カルケドン(Chalcedon)」に由来するとされています。カルケドンは現在のトルコ・イスタンブールのアジア側に位置しており、古代において宝石の交易地として知られていました。

この地名「カルケドン」がラテン語で「Chalcedonius」となり、のちに鉱物名「Chalcedony(カルセドニー)」として定着していきました。当時、さまざまな色のカルセドニーが交易されていたことから、産地名がそのまま鉱物名として使われるようになったと考えられています。

なお、「ブルーカルセドニー」という呼び名は、カルセドニーの中でも淡い青色を帯びたものに対して後から区別的につけられたもので、特に語源が別に存在するわけではありません。しかしその穏やかな青は、「空のように広く、静かで、優しい心を象徴する色」として、多くの文化で愛されてきました。

​石言葉

「平穏」「平和」「安らぎ」

こんな人におすすめ

ストレス過多な人

・優しい気持ちで過ごしたい人

・気分が落ち込みがちな人

・ビビッドカラーよりも淡い色が似合う人

鉱物データ

・カルセドニー

英語名

Chalcedony

和名

玉髄(ぎょくずい)

鉱物名

クオーツ

化学式

SiO2

水色、灰色、紫色、緑色、ピンク色

モース硬度

7

劈開

なし

屈折率

1.53-1.54

結晶系

三方晶系

比重

2.5~2.6

光沢

ガラス光沢

主な産地

ブラジル、中国、インド、アメリカ、マダガスカル、ウルグアイなど


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