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幸せを呼ぶ

5月22日

の誕生日石

デンドリティッククォーツ

​概要

デンドリティッククォーツとは

デンドリティッククォーツとは、水晶の内部に木の枝のような模様が入り込んだ、自然が生み出す芸術のような鉱物です。この模様は実際には植物ではなく、主にマンガンや鉄分などの鉱物が水晶の成長過程で取り込まれることによってできたものです。模様が木やシダの葉、雪の結晶のように見えることから、「デンドリティック(樹枝状)」という名前が付けられています。

透明なクォーツの中に閉じ込められた黒や茶色の模様は、まるで小さな風景画のようで、一つとして同じ模様のものが存在しません。そのため、コレクターやジュエリー愛好家の間では非常に人気があります。デンドリティッククォーツは、その神秘的な美しさから「内面の成長」や「自然との調和」を象徴する石とも言われ、スピリチュアルな意味合いでも大切にされています。ジュエリーに加工されることも多く、自然のアートを身につけるような特別感が魅力です。


歴史と伝承

古代ギリシャやローマでは、水晶は神聖な石とされ、祈りや瞑想の際に用いられていました。デンドリティッククォーツのように模様が入った水晶は「自然が描いた風景画」と考えられ、神々や自然霊とのつながりを象徴するものと信じられていたと言われています。また、中世ヨーロッパでは、この石に刻まれたような模様が未来を映し出す鏡としての役割を果たすと考えられ、占いや予言に用いられたという伝承も残っています。

「デンドリティッククォーツ(Dendritic Quartz)」という名称が一般的に使われるようになったのは、20世紀後半から21世紀初頭にかけてと考えられています。鉱物学的には古くから知られていた存在ですが、「デンドリティック(樹枝状の)」という言葉が宝石名として定着し、市場で注目され始めたのは比較的近年のことです。

特に2000年代以降、スピリチュアルやナチュラル系のジュエリーが人気を集める中で、自然がつくり出した模様をそのまま楽しめるこの石は「自然のアート」として評価されるようになりました。また、SNSやネットショップの普及により、他にない一点ものの美しさを持つ石として、デンドリティッククォーツの人気が世界的に高まりました。


語源

「デンドリティッククォーツ」という名前の語源は、ギリシャ語の「dendron(デンドロン)」=「木」に由来しています。「dendritic(デンドリティック)」は「樹枝状の」あるいは「木の枝のような形をした」という意味の形容詞で、石の中に見られる木の枝のような模様にちなんで名付けられました。

この模様は実際には植物ではなく、マンガンや鉄などの鉱物が水晶の成長過程で取り込まれ、枝分かれした形に結晶化することで生まれます。そのため、「デンドリティック(樹枝状)」という言葉は、見た目の特徴を的確に表す鉱物学的な表現として用いられています。つまり、「デンドリティッククォーツ」は直訳すると「樹枝状の模様をもつ水晶」という意味になります。

​石言葉

「調和と絆」「約束」「浄化」

こんな人におすすめ

個性ある石を持ちたい

・忍耐力を高めたい

・秘密をまもりたい


鉱物データ

・クオーツ

英語名

Quartz

和名

水晶

鉱物名

クオーツ

化学式

SiO2+二酸化マンガンなど

無色透明に樹状模様

モース硬度

7

劈開

なし

屈折率

1.544-1.553

結晶系

六方晶系

比重

2.66

光沢

ガラス光沢

主な産地

ブラジル、ヒマラヤ、アメリカ、中国等


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