幸せを呼ぶ
5月24日
の誕生日石
ムーンストーン




概要
ムーンストーンとは
ムーンストーンとは、光を受けると石の内部からぼんやりとした青白い光が浮かび上がる「シラー効果(光の帯)」が特徴の宝石です。その幻想的な輝きが、まるで月の光を思わせることから「ムーンストーン(月長石)」と呼ばれています。
主に長石(フェルスパー)グループに属する鉱物で、特に美しいブルーシラーをもつものは「ブルームーンストーン」と呼ばれ、人気があります。
古くから「愛を呼ぶ石」や「幸運をもたらす石」として親しまれ、6月の誕生石としても知られています。感情を穏やかに整えたり、直感力やインスピレーションを高めたりするといわれ、ヒーリングストーンとしても人気です。
主な産地はスリランカ、インド、マダガスカルなど。特にスリランカ産の透明感と青いシラーを持つムーンストーンは、非常に高く評価されています。ジュエリーやお守りとしても広く愛されている石です。
歴史と伝説
ヒンドゥー教の神話によると、ムーンストーンは凝固した月光で作られています。 他の多くの文化でも、この宝石を月明かりに関連付けており、何故そうするかという理由を見つけるのは簡単です。 その内部構造が、石自体に当たる光を散乱させ、青色閃光として知られる現象を作ります。 その視覚効果は、薄くて高い雲のベールを通して輝く満月を連想させます。
伝説によると、ムーンストーンは幸運をもたらすと伝え られています。 多くの人々は、満月の時に口の中にムーンストーンを入れると、未来を見ることができると信じていました。
青色閃光を放つムーンストーンは、かつて「アデュラリア」と呼ばれていました。この名前はスイスの都市、 マウント・アデュラー(現サンゴタール)に由来し、そこは上質なムーンストーンの最初の産地一つでした。
ルネ・ラリックやティファニーなどのロマンチック調アールヌーボー時代の偉大なデザイナーは、カスタムジュエリーでこの淡い色の宝石を特徴にしていました。 また、ムーンストーンは、19世紀後半の美術工芸時代の職人の間でも人気があり、手作りの銀の作品でそれが使用されました。
1960年代の「フラワーチャイルド」ムーブメント中、ムーンストーンは、その着用者に極めて優美なルックスを与え、1990年代のニューエイジムーブメントのデザイナーは、インスピレーションを得るためにムーンストーンの自然の美しさに再度注目しました。
語源
ムーンストーンの歴史は古く、紀元前1世紀頃から人々に知られたと言われています。ただ、この頃はまだ「ムーンストーン」という名前は付けられていませんでいた。実際にこの宝石がムーンストーンとして人々に親しまれるようになったのは、1600年代頃です。
それ以前は、ギリシャ語で月を意味するセレニーテス(selenites)と呼ばれていました。
このムーンストーンという名前は古代インドでつけられました。独特の色合いとインドの月の神様の額にはめ込まれたと言われており、月の神様の考え方を石がわかるという迷信から、この名がつくこととなりました。
石言葉
「健康」「幸運」「恋の予感」
月を連想させる優しい光は、持つ人の体の調子を整えたり、幸運と出会うきっかけをもたらしてくれます。
こんな人におすすめ
鉱物データ
・ムーンストーン
英語名 | MoonStone |
和名 | 月長石 |
鉱物名 | フェルドスパー(ムーンストーン) |
化学式 | KAlSi3O8 |
色 | 白、桃、黄、緑、灰、無色 |
モース硬度 | 6 |
劈開 | 二方向に完全 |
屈折率 | 1.52~1.53 |
結晶系 | 単斜晶系 |
比重 | 2.57 |
光沢 | ガラス光沢~真珠光沢 |
主な産地 | スリランカ、インド、マダガスカル、ミャンマー、タンザニア、アメリカ |