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幸せを呼ぶ

5月25日

の誕生日石

ブルーアンバー

​概要

アンバーとは

ブルーアンバーとは、光の当たり方によって青く輝く非常に珍しい琥珀(アンバー)の一種です。通常の琥珀は黄色やオレンジ、茶色などの暖色系が一般的ですが、ブルーアンバーは自然光や紫外線下で幻想的な青い蛍光を放ちます。

この青い輝きは、琥珀の中に含まれる特定の有機化合物が、光の波長を反射・吸収することによって生じる現象です。特に紫外線を当てるとより鮮明に青く発光するため、ブラックライトなどで照らすとその美しさが際立ちます。

ブルーアンバーの主な産地はドミニカ共和国で、世界でも限られた地域でしか採れないことから非常に希少価値が高く、「幻の琥珀」とも呼ばれています。

琥珀は数千万年前から数億年前にかけて、樹木から分泌された樹脂が地中で長い時間をかけて化石化した有機物です。その美しい透明感と、黄金色や赤褐色など多彩な色合いが特徴で、古くから装飾品やお守りとして親しまれてきました。

琥珀には、昆虫や植物の断片などが閉じ込められていることがあり、それが当時の自然環境を知る手がかりになることもあります。これは「インクルージョン」と呼ばれ、学術的にも価値が高いとされています。宝石としての琥珀はとても軽く、柔らかいため加工がしやすいのも魅力の一つです。

また、静電気を帯びやすく、布でこすると軽いものを引き寄せる性質があります。このことから古代ギリシャでは「エレクトロン」と呼ばれ、電気という言葉の語源にもなりました。天然石やパワーストーンの分野でも、琥珀は心身のバランスを整える石として親しまれており、穏やかなエネルギーで持ち主を癒すといわれています。


歴史と伝承

琥珀は、古代から人々に愛され、数多くの歴史や伝承に彩られてきた特別な存在です。最古の使用例は、新石器時代にまでさかのぼり、装飾品や呪術的な道具として用いられていたことが発掘調査によって明らかになっています。ヨーロッパではバルト海沿岸が一大産地とされ、「琥珀の道」と呼ばれる交易路を通じて、地中海沿岸や中東にまで広く輸出されていました。

古代エジプトでは、琥珀は神聖な護符として重んじられ、ミイラとともに埋葬されることもありました。また、古代ギリシャでは琥珀を「エレクトロン」と呼び、太陽の涙や太陽神アポロンの贈り物と信じられていました。さらに、ローマ時代には貴族の間で人気を集め、装飾品や香料としても使用されるなど、上流階級の象徴とされました。

中世ヨーロッパでは、琥珀は病気を遠ざける護符とされ、特にのどの痛みや悪霊から身を守る力があると信じられていました。一方、東洋でもその価値は高く、中国では「虎魄(こはく)」の名で知られ、強さと高貴さを象徴する素材として皇帝に献上されることもあったと伝えられています。


語源

琥珀は、遠い昔中国では死んだ虎の塊が石になったと信じられ「虎魄」と書きましたが、これが日本名の「琥珀(こはく)」の由来であると言われています。

琥珀は「アンバー」とも呼ばれ、アラビアの語源である「軽くて海に漂う」と言う意味の「アンバール Ambar」からきたという説があります。

​石言葉

「活性」「繁栄」「長寿」


木々の葉が光によって水を分解して酸素を生み出すように、その木々の樹液からできている琥珀には負のエネルギーを排出し、プラスのエネルギーを取り込むパワーがあると言われています。

こんな人におすすめ

・肉体的、精神的に疲れている人

・仕事や人間関係で疲れを感じている人

・金運をアップしたい人


鉱物データ

・アンバー(琥珀)

英語名

Amber

和名

琥珀(こはく)

鉱物名

琥珀

化学式

MnCO3

灰、赤、紅、桃、黄、褐色、青系

モース硬度

3.5~4

劈開

3方向に完全

屈折率

1.60~1.80

結晶系

六方晶系

比重

3.45~3.60

光沢

ガラス光沢~真珠状

主な産地

バルト海沿岸、ポーランドのダグニスク、リトアニア、デンマーク、ドイツ、ドミニカ共和国、メキシコ、日本など (ブルーアンバーはドミニカ共和国とインドネシアなど一部の地域のみ)


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